造営の古文書



御社殿造営の古文書『御普請仕様書』

 

『御普請仕様書』

  • 現在の御本殿は嘉永6年(1853)4月、高崎藩寺社奉行所あてに建替許可願いを提出、元治2年(1865)3月に上棟、完成になったもの。
  • 『御普請仕様書(ごふしんしようしょ)』や『木割仕様帳(きわりしようちょう)』など造営に関わる古文書が多く現存し、ケヤキなどの用材の出所や建築部材の名称・寸法・数量、あるいは職人の賃金などを知ることができる。
  • 上の『御普請仕様書』の写真では「彫物覚(ほりものおぼえ)」として、向拝獅子や獏(ばく)、手挟(たばさみ)などの彫刻部材名が見える。
  • また『大工日記控帳』の文久元年(1861)11月には、「10日より12日迄、宮様御下向に付、休」と書かれている。皇女和宮様御降嫁の行列が中山道倉賀野宿をお通りになり、その間、御造営の工事が中断されたことがわかる。